2010年11月5日金曜日

4年前の思い出

和歌山市手平にある「和歌山ビッグ愛」にむけて車を走らせていた。24号線から国体道路にはいってしばらく走ると左のほうに「ビッグエッグ」が見える。広い駐車場に車を止めるとその反対側にめざす建物があった。

 一階の大ホールとなる会場にはすでに数十名の人たちがたむろしていた。中学生、高校生といった若い人が多い。わたしたちは早速プレゼンの準備に取り掛かった。大学院生のO君がパソコンのセットをしてくれた。わたしたちの作品「数独(ナンプレ)パズルの解析ソフト」のプレゼンテーションは一番最初である。パワーポイントの作動を確認したあと一緒に来た四年生のN君、I君と談笑して開演のときを待った。

 この場にきて徐々に場違いな雰囲気が押し寄せてきた。そしてその事は、壇上にあがり話し始めた時まさに実感となった。その頃、まだ数独人口は少なく、一部のパズルマニアの世界であった。審査員の中に、そして会場のなかに数独の名前を聞いたことのある人が何人いただろうか。ましてやそのパズル解法のアルゴリズムの独創性に気づいた人がいただろうか? 

 ときは2006年11月23日、外には冷たい風が吹き始めていた。

 あれから4年が経過した。初期のナンプレの解析ソフトのことについては、「ナンプレ・メモランダム」にしるしているので、今読んでも当時のことが思い出される。 

 その後に開発したソフトについても、メモに残しておくことにしよう。題して、「ナンプレメモランダム2」として・・・