2015年7月27日月曜日
Technical Point
Technical Point とは、PCソフト「龍涎」シリーズで定義されている 難易度を表す指標の一つです。
その算出方法を具体的な問題(朝日新聞Be数独 2015年7月25日掲載)を例にとり簡単に説明します。
まず 問題と解答と解き順の Output 例です。
上図の下の盤面は、全空白セル 57の解き順とそれに使用した技の種類(下の右図)を表したものです。
数独の「次の一手」の決め方は、基本技(basic と略記、 4種類、B,R,C,D)で一発で決める方法と、関係する候補の関係から余分な候補の数字の場所や数字を消去した後、基本技で決める方法(deform、V,W,Q,P,Gなど)があります。
そして、それぞれの技に対して、点数を配分します。 次の表の右端の数値です。
具体的な最初の例題で説明します。
57 ステップの決め技が、4列目に Output されています。
五列目は、basic point 、六列目がdeform point です。その合計が、七列目の Technical Point になります。
Deform で決まるのは、第6手だけです。 したがって、
2015年7月21日火曜日
ナンプレ実力測定 Vol.1
近代映画社出版の正味ワン・コイン・ブック (ocb)の223題をナンプレPCソフト「龍涎レベル特性」で分析したデータをまとめました。
本Book(ocb6)には、223題の各問毎に、「段位」と「制限時間」が掲載されており、これを「難易度」との関連を求めることにより、一般のナンプレ問題にも適用できるデータを提供するのが目的です。
例えば、朝日新聞の土曜日に掲載される Be数独には「難易度」ランクが、★3~★4 が記載されてはいるものの、時間や段位(例えば初心者向けとか)に関しての付加情報はありません。
ましてや、月刊誌(文藝春秋など)や週刊誌や新聞に連載されるナンプレにはそれすらありません。
あまたあるナンプレ問題冊子にも、何ランクかの「難易度」レベルの表示があるのが普通です。
それも、何人かの熟練者が解いて見て、その平均で求めたというような記述を、これまで見かけたこともありません。
その意味で、本Bookのように、段位を22階級にも分割し、それぞれの制限時間を、大胆に規定する試みは、ナンプレ分野においては、新しいルール化の先駆けとなるものです。
この不確定性の高いデータを使って、「龍涎」ソフトによる「難易度」解析と統計解析を駆使することにより、何とか普遍性のあるルールを作る方法と、できればその数値の予測ができればと期待しています。
これは、ナンプレに関するニッチな学究的ブログなので、アクセス数も少なく、いつまで続くか分かりませんが、できるだけ分かり易く説明しますので、継続してお読みください。
まず、次の図をご覧ください。
この図は、次の表から作成しました。
縦軸の標準時間は、本に記載の「制限時間」の段位別個数の平均値です。
段位別の個数は、図のバブルの大きさで表しています。
横軸は、「難易度」の指標を表す Technical Point でこれも段位別の平均値です。
このグラフから「難易度」 x と「制限時間」 y は二次曲線でよく近似でき、
y = 3.3 x^2 - 289 x +6725
で表すことができます。
段位と難易度の関係は、次の図のようになります。
1級から初段になるところでジャンプしていますが、その後は八段まではほぼ横ばいになっています。ゴルフのシングルになるのは、難しいけど、HCP5位まではスルスルいくのに似ていますね。
とはいうものの、連続的な右上がりの近似式に直します。
今度は、一次式です。
x = 1.6 z +41
参考のため、他のBook に対する段位表も上げておきました。
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