2015年7月21日火曜日
ナンプレ実力測定 Vol.1
近代映画社出版の正味ワン・コイン・ブック (ocb)の223題をナンプレPCソフト「龍涎レベル特性」で分析したデータをまとめました。
本Book(ocb6)には、223題の各問毎に、「段位」と「制限時間」が掲載されており、これを「難易度」との関連を求めることにより、一般のナンプレ問題にも適用できるデータを提供するのが目的です。
例えば、朝日新聞の土曜日に掲載される Be数独には「難易度」ランクが、★3~★4 が記載されてはいるものの、時間や段位(例えば初心者向けとか)に関しての付加情報はありません。
ましてや、月刊誌(文藝春秋など)や週刊誌や新聞に連載されるナンプレにはそれすらありません。
あまたあるナンプレ問題冊子にも、何ランクかの「難易度」レベルの表示があるのが普通です。
それも、何人かの熟練者が解いて見て、その平均で求めたというような記述を、これまで見かけたこともありません。
その意味で、本Bookのように、段位を22階級にも分割し、それぞれの制限時間を、大胆に規定する試みは、ナンプレ分野においては、新しいルール化の先駆けとなるものです。
この不確定性の高いデータを使って、「龍涎」ソフトによる「難易度」解析と統計解析を駆使することにより、何とか普遍性のあるルールを作る方法と、できればその数値の予測ができればと期待しています。
これは、ナンプレに関するニッチな学究的ブログなので、アクセス数も少なく、いつまで続くか分かりませんが、できるだけ分かり易く説明しますので、継続してお読みください。
まず、次の図をご覧ください。
この図は、次の表から作成しました。
縦軸の標準時間は、本に記載の「制限時間」の段位別個数の平均値です。
段位別の個数は、図のバブルの大きさで表しています。
横軸は、「難易度」の指標を表す Technical Point でこれも段位別の平均値です。
このグラフから「難易度」 x と「制限時間」 y は二次曲線でよく近似でき、
y = 3.3 x^2 - 289 x +6725
で表すことができます。
段位と難易度の関係は、次の図のようになります。
1級から初段になるところでジャンプしていますが、その後は八段まではほぼ横ばいになっています。ゴルフのシングルになるのは、難しいけど、HCP5位まではスルスルいくのに似ていますね。
とはいうものの、連続的な右上がりの近似式に直します。
今度は、一次式です。
x = 1.6 z +41
参考のため、他のBook に対する段位表も上げておきました。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿