ナンプレの最も多く使われる基本技、しかも初心者用の問題ではこの技(Stratage)だけで解ける基本中の基本技である。
最近になって、ニコリ社が「ブロッケン」という愛称をつけているが、ニコリ「数独」名品100選が発売された2006年(H18)ごろには、初級パターンその①となっている。外国の文献では、Hidden Single として紹介されている。ブロッケンが、あるブロックの中で一つしかない候補の場所を特定する手法であるため、他の候補とまぎれて隠れているためである。
私は、Implicit Single と呼ぶことにする。この技と反対に、ある場所で、一人ぼっちの候補を見つける技(マスミー)を Naked Singes となずけているので、その好からぬ印象を避けるためである。
また、Implicit Single は Block, Row, Column において 3種類あるため、その略称として、
B Implicit Singles of Block
R Implicit Singles of Row
C Implicit Singles of Column
を用いることにする。
なお、旧ヴァージョンでは、R の代りに L を使っていました。新ヴァージョンでは、Lは Implicit Triples (陰の三国同盟)の略称として使っています。
http://numberplace.blogspot.jp/2009/09/49-b-search-l-search-and-c-search.html
例をもって示そう。ニコリ数独名品100選の第一問の candy table (候補の一覧表)は次のように求められる。
Naked Single は一目瞭然であるのに対して、例えばブロック1の Hidden Single である 1はこの図ではわかりづらいのが確認できるだろう。
これを、 Block number diagram で表してみると、次のような diagram になる。
このように、candy matrix を変換して、 block number matrix ( gb matrix ) にすると hidden singe place が今度は一目瞭然である。つまり、block 1において digit 1が入る場所は、B1-i ( 3, 3) しかない。
この例では、最初の段階で、この技を使える場所が、4か所あることが分かる。この個数を No of Entrance of Block という。この個数が多いほど取っ掛かりが得やすい。と同時に、いろいろな手順が選べることが分かる。
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